Don Gorgon様
ニッサン・エルグランド(CBA-E51)


「悪魔の囁きと天使の歌声・・・」
このキャッチフレーズでカーオーディオ界に革命とも言うべきオーディオを組んだクルマがある。
オートサウンド誌の評論家でお馴染みの脇森氏のユーノスロードスターだ。
オートサウンド1993年Vol.10にて、氏はロードスターにマクロムの59.25と言う25cmの大口径ミッドウーファをドアマウントし、
また、当時では超ド級のマクロムの57.16と言うトリプルフェライトマグネットのツイーターとの2WAY大型システムを実現した。

カーオーディオ界で大口径大型システムの先駆者は氏で間違い無い。

ここで言う、大口径大型システムとはフロントに付けた、ミッドレンジでの話しだ。
トランクに付けた40cm級のサブウーファなどでは無い。

僕が初めて、氏のロードスターを聞かせて頂いたのは、もう10年以上昔の話だ、
清里高原のペンションで以前、FTトレーディング(PHASSブランドのメーカー)主催サウンドミーティングが行われ、その時ゲストでいらしていた。

初めて聞く氏のロードスター、今でも良く覚えている。カーオーディオを聴いていると言うより、まさにホームオーディオを聴いているかの様な、音の厚み、輪郭、重心の低さ・・・不思議だった。
その時氏にこの音の理由を尋ねると、アンプであるオーディソンのHR100のお陰だと言う。

しかしその数年後、その理由がアンプではなく、大口径のスピーカーでの要因が高いと言う事に気が付く。


2001年4月25日、当店での初の大口径大型システム生まれる!
メインのクルマではホンダのSM-Xでキノシタダヴィスシステムを組んでいた西澤君が、
セカンドカーのAZワゴンには、もっと真逆な誰もしていない、楽しいシステムが組みたいとの要望、
僕は直ぐにプランを思いついた。
数年前に聞いた、脇森氏のロードスターの25cmミッドウーファをと!
もちろんオーナーの予算の関係もあるので、HR100とまでは行かなかったが、
予定予算内に納まるよう、システムプランを計画、そして実現させた。


そしてあれから8年、当店2代目の25cm大口径大型システム!完成!
マクロムの59.25の後継である、モレルSW10。
当時のマクロムのスピーカー製造元はこのモレル社だ。
ドアに25cm、グリル外形部分は30cmφあります。
ホント苦労しました!


写真だと大きさがちょっと分りずらいですが、現物は凄いですよ!


こちらがノーマルのドアです。見比べて下さい。


標準のグリルを付けるとこんな感じです。


CDデッキはカロッツェリア RS-D7xV風、DEX-P01です。


今回はオーナーの予算の関係で、ドアのみのシステムUPでした。
その為、ツイーターは以前使用していた、アルパインのDLX-F30Tのツイーターです。
取付もキックパネルに借り付けです、ご了承下さい。


このアングルの方が、大きさが伝わりますよね!


シート下に、簡単パッシブを製作。
こちらも行く行くは確りと製作し直したいです。


アンプはオーナーの希望で秘密です。
クルマを聴いてからのお楽しみとの事、
ヒントはこの写真です。


オーナーの要望で、ドアの下に足元を照らすようにLEDを付けました。


オーナーの希望で今回はペンネームとさせて頂きました。
Don Gorgonさん曰く「打倒ロクキュウ」だそうです。
今年も沢山のイベントに行きます、気さくな方ですので、気軽に声を掛けて上げて下さい!




ヘッドユニット・・・カロッツェリア RS-D7xV風DEX-P01
スピーカー・・・モレルSW10,アルパインDLX-F30T
アンプ・・・秘密
その他・・・簡単パッシブ




コメント・・・
ホームオーディオ界での大型システムと言えば、
だれもが「サンパチ」と言うだろう、38cmウーファを使用した、大型フロアタイプにほかならない。
この38cmウーファの大型システムを使用していないと、マニアの仲間入り出来ないくらい、一つの基準でもある。

カーオーディオ界の「サンパチ」それは間違い無く、この25cmミッドウーファだと思う。

ここ数年、当店でも密かに増えている「ロクキュウ」6x9インチの楕円スピーカーを使用した、大型システムの元々の発端はこの25cmミッドウーファから始まった事だ。

残念ながら25cmミッドウーファなど他の何処のメーカーもラインナップが無く、選択の使用がないのが現実だ。
その為、僕は変わりにロクキュウを使い出した。

今回はシステムを見ての通り、ドアスピーカーのみで、
ツイーター、パッシブネットワークは借りだ。
いずれは同じくモレルのスプリーモのツイーターへと考えている。

しかし、借りとは言え、大口径大型システムの音は健在だ!

強烈な厚み、重み、重心の低さ、とにかく凄まじい!
従来再生が難しいと言われる楽器、パイプオルガンやティンパニーやベースなどを多く含むソフトも軽々再現してくれる。

ポール・チェンバースのベースのアルコ(ボウイング)などを聴いていると、
ウッドベースのご太いスチール弦が弓の毛に擦られ、その振動が駒に伝わり、そして胴が響く様が手に取るように分る。
トップパネル木肌の荒れた木質までもが見えてくる感じだ。

ここ最近組んでいるロクキュウとも違う、
ロクキュウは丸に換算すると20cm口径と同等だ、20cmと25cmとではここまで違うのだと久しぶりに気が付いた。


きっと脇森氏も忘れていると思うが・・・・

<追伸>
Don Gorgonさんどうですか? 大口径サウンドは!
もう二度と小口径には戻れないでしょ!

次回、ツイーターのグレードUPを!


動画でも御覧になれます。



   

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